ゼミでは、社会学の分析視点や社会調査の手法を学んだ上で、各自の問題関心にもとづき、卒業論文の執筆を行っていきます。

地域社会やまちづくり、観光、文化、家族、スポーツなど社会学は多種多様なテーマを研究対象としています。ゼミではまず各自の関心にもとづき、自分が興味をもったテーマに対し、どのような問いをたて、何を明らかにしていきたいのかを検討していきます。その上で、社会調査の手法を用いて、自らが立てた問いを明らかにするための調査を実施し、調査結果を卒業論文にまとめていきます。私自身は、主にインタビュー調査の手法を用いて研究を行っていますが、卒論ではその他の様々な社会調査の手法も取り入れた指導を行っています。

これまで卒業論文では、若者の趣味縁の成立と変容、若者のSNS利用の変容、育児参加の実態調査に基づく父親の育児支援の研究、宮座の調査に基づく地縁組織が地域の紐帯に果たす役割の研究、non-noを事例として女性向け雑誌における恋愛表象の変遷を読み解く研究、プロ野球ファンを事例としたみるスポーツの変容など多様なテーマが取り上げられてきました。
自分自身が関心を持ったテーマや対象を自分で調べるスキルの獲得は、卒業論文の作成のみならず、その後も様々な場面で生かされていくと考えています。